「公務員試験のことが全く分からない」「何から勉強すればいいのか、どの科目をどれくらいやればいいのか見当がつかない」
そんな不安を抱えたまま、公務員を目指すか迷っていませんか。

公務員試験って、何から手をつければいいのか本当に分からないんです…。

大丈夫。試験の“構造”さえつかめば、やるべきことは一気に見えてくるよ。
公務員試験は一見とても複雑ですが、試験の流れ・科目ごとの役割・出題数の目安・合格ラインの考え方さえ押さえれば、全体像は一気にクリアになります。
この記事では、公務員試験の「問題」を、試験の流れ・一次試験と二次試験の中身・主要職種ごとの出題数・科目別の優先順位・ボーダーの目安までをまとめて解説します。読み終わるころには、「自分はどこから手をつければいいのか」「どの科目に力を入れるべきか」「何割取れれば合格が見えてくるのか」が具体的にイメージできるはずです。
現役時代に国家公務員・地方公務員で複数の内定を得た経験と、改めて最新の試験制度やデータを徹底的に調べ直した内容にもとづいて整理しています。
「公務員試験の全体像がつかめずに不安」という人こそ、ぜひこの記事を最後まで読んでみてください。
公務員試験の流れ
公務員試験は、年間を通して複数のステップが連続する“長期戦”の試験です。
特に初学者は「いつ、何が行われるのか」が見えにくいため、まずは全体像をつかむことが合格への第一歩になります。
ここでは、一般的な国家公務員・地方公務員のスケジュールをもとに、願書提出から内定までの流れを整理します。
■ ステップ1:願書提出(3月〜5月)
多くの自治体・職種で出願期間が集中するのが春先です。
公務員試験は併願が前提の試験であり、国家一般職・地方上級・特別区・市役所など、複数の試験を組み合わせて受験するのが一般的です。
そのため、出願時点で日程と志望度を整理しておくことが重要になります。
特に地方自治体は日程がバラバラなので、早めの情報収集が欠かせません。
■ ステップ2:一次試験(5月〜7月)
一次試験は筆記試験が中心で、教養試験・専門試験・論文試験などが課されます。
この時期は受験生にとって最も負荷が高く、「どの科目にどれだけ時間を割くか」が合否を大きく左右します。
また、国家一般職や特別区などは全国一斉で実施されるため、併願の組み合わせによっては同日に複数の試験が重なることもあります。
■ ステップ3:一次合格発表〜二次試験(7月〜8月)
一次試験に合格すると、次は人物試験(面接・集団討論・プレゼン)に進みます。
この段階で求められるのは、筆記とはまったく異なる「コミュニケーション力」「価値観」「行政への理解」です。
多くの受験生がここで初めて“面接の重さ”を実感しますが、逆に言えば二次試験は逆転可能なステージでもあります。
面接カードの提出や、事前の想定問答づくりなど、準備の質がそのまま評価に反映されます。
■ ステップ4:最終合格〜内定(8月〜10月)
二次試験に合格すると「最終合格」となり、採用候補者名簿に登載されます。
ここで注意したいのは、最終合格=採用(内定)ではないという点です。
自治体は名簿から必要人数を採用するため、年度の採用枠や辞退者数によって最終的な内定者が決まります。
名簿順位が高いほど有利ですが、追加採用が行われるケースもあり、最終合格後もしばらく連絡を待つ期間が続くことがあります。
国家公務員試験の場合は、ここから官庁訪問が実質的な最終選考として行われ、配属先が決まります。
■ 公務員試験は「流れ」を理解すると戦いやすくなる
公務員試験は、筆記・面接・採用のプロセスが明確に分かれており、それぞれで求められる能力が異なります。
まずはこの全体像を押さえることで、
- どの時期に何をすべきか
- どこに力を入れるべきか
- 併願戦略をどう組むか
が一気に見えやすくなります。

公務員試験は“流れ”をつかんだ人から強くなるよ。
まずは全体像を理解して、無駄なく戦略を立てよう!
一次試験(筆記)の構成と特徴
一次試験は、公務員試験の中でも最も“情報量が多く、対策の優先順位が問われる”ステージです。教養試験・専門試験・論文試験・SPI方式など、自治体によって形式が異なるため、まずは全体像を整理することが重要です。ここでは、主要な試験形式の特徴と、受験生が押さえるべきポイントをまとめます。
■ 教養試験(基礎能力試験)
教養試験は、すべての職種で共通して課される「基礎学力」を測る試験です。
大きく”知能分野2と”知識分野”に分かれ、特に知能分野は配点の5〜6割を占める最重要領域です。
● 知能分野(最重要)
- 数的処理(判断推理・数的推理・資料解釈)
- 文章理解(現代文・英文)
これらは“差がつく科目”であり、得点源にできるかどうかが一次試験突破の鍵になります。
特に数的処理は苦手な受験生が多く、早期対策が必須です。
● 知識分野(効率化がポイント)
- 社会科学(政治・経済・社会)
- 人文科学(日本史・世界史・地理・文学)
- 自然科学(物理・化学・生物・地学)
- 時事(行政・国際・経済の最新動向)
知識分野は範囲が広いため、“出るところだけ押さえる”という割り切りが必要です。
特に社会科学と時事は頻出で、短期間でも得点を伸ばしやすい分野です。
■ 専門試験(行政職・技術職・公安職)
専門試験は、職種によって出題科目が大きく異なります。
● 行政職
- 憲法
- 行政法
- 民法
- 経済学(ミクロ・マクロ)
- 政治学・行政学
- 社会学・財政学 など
法律・経済の比重が高く、大学で学んでいない受験生は独学での基礎固めが必要になります。
● 技術職
- 工学系(機械・電気・土木など)の専門科目
大学での専攻内容がそのまま試験範囲になるため、行政職とは全く異なる対策が必要です。
● 公安職(警察・消防)
- 教養試験中心
- 一部自治体では専門試験なし
- 体力試験が課される場合もある
■ 論文・作文試験
多くの自治体で一次試験の一部として課されるのが論文試験です。
文字数は 600〜1,200字 が一般的で、テーマは行政課題・地域活性化・防災・少子化などが中心です。
評価されるポイントは以下の通りです。
- 論理性(主張→理由→具体例の流れ)
- 行政視点(住民・公平性・持続性など)
- 課題の把握と現実的な提案
- 誤字脱字・構成の整合性
論文は“足切り”になるケースもあり、軽視すると一次突破が難しくなります。
■ 新傾向:SPI方式・SCOA方式
近年、市役所を中心に SPI方式・SCOA方式を導入する自治体が増えています。
背景には、民間企業との併願者を取り込み、受験者数を確保したいという狙いがあります。
● 特徴
- 難易度は従来の教養試験より低め
- ただし 時間制限が極めて厳しい
- 性格検査が合否に大きく影響する
- 民間就活経験者が有利になりやすい
特に性格検査は「組織適性」を重視する自治体が増えており、筆記と同じくらい重要視される傾向があります。
■ 一次試験は「優先順位」がすべて
教養・専門・論文・SPI…と形式が多様ですが、共通して言えるのは、“すべてを完璧にやろうとすると落ちる”ということです。
一次試験は、
- 数的処理・文章理解(最重要)
- 法律・経済(行政職)
- 社会科学・時事(効率よく得点)
というように、科目ごとの優先順位をつけて対策することが合格への最短ルートになります。

全部やろうとするんじゃなくて、自分の得意・苦手に合わせて優先順位を決めればいいんだ…。
そう考えると、勉強の進め方がちょっと見えてきた気がする。
二次試験(人物試験)の実態
一次試験を突破すると、次は「人物試験」と呼ばれる二次試験に進みます。ここでは、筆記とはまったく異なる能力が問われ、受験生の多くが“本当の勝負はここから”と実感するステージです。面接・集団討論・プレゼンなど形式は自治体によって異なりますが、共通して重視されるのは「公務員としての適性」と「住民に向き合う姿勢」です。
二次試験を甘く見ている人も多いですが、何年も公務員浪人をしている人はここで躓いている人が多いです。
しっかりと対策しましょう。
■ 個別面接:最も重視される評価ポイント
二次試験の中心となるのが個別面接です。
面接では、提出した面接カードをもとに、志望動機・学生時代の経験・価値観・行動特性などが深掘りされます。
● 面接で見られる主なポイント
- 話し方や態度の安定感(落ち着いて対話できるか)
- 志望動機の一貫性
- 経験の具体性(何を、なぜ、どうしたか)
- 課題に対する考え方(行政視点)
- コミュニケーション力・協働性
- 住民対応に必要な姿勢(誠実さ・傾聴)
特に「なぜ公務員なのか」「なぜこの自治体なのか」は必ず問われるため、表面的な回答では通用しません。
また、面接官は“正解”を求めているのではなく、その人がどんな価値観で行動してきたかを重視します。
■ 想定問答の作り方:準備の質がそのまま評価に反映
面接対策の基本は、面接カードの内容をもとにした想定問答の作成です。
ただし、丸暗記は逆効果で、自然な会話の流れで話せるように「軸」を作ることが重要です。
● 想定問答の作り方のコツ
- 面接カードの各項目に対して「質問されそうなこと」を書き出す
- 経験は“事実→行動→結果→学び”の順で整理
- 行政職なら「住民」「公平性」「持続性」を意識した回答にする
- 自治体の施策や課題と、自分の経験を結びつける
準備の深さはそのまま回答の説得力に直結します。
■ 集団討論:協働姿勢と論理性が問われる
多くの地方自治体で実施されるのが集団討論です。
テーマは地域課題や行政サービスに関するものが中心で、受験生同士で議論し、結論をまとめる形式です。
● よくあるテーマ例
- 高齢化社会への対応
- 地域活性化のための施策
- 防災・減災の取り組み
- 子育て支援の強化
- 公共施設の再編
● 評価されるポイント
- 他者の意見を受け止める姿勢
- 論理的な発言
- 議論を前に進める役割
- 対立を調整する力
- 結論に向けて協働する姿勢
“発言量の多さ”ではなく、議論にどう貢献したかが評価されます。
■ プレゼン試験:短時間で「自分の考え」を伝える力
近年増えているのが、自己PRや政策提案を行うプレゼン試験です。
制限時間は3〜5分程度で、短時間で論理的にまとめる力が求められます。
● プレゼンで重視される点
- 結論が明確であること
- 根拠や具体例があること
- 行政視点が盛り込まれていること
- 聞き手に伝わる話し方
特に政策提案型では、自治体の現状や課題を踏まえた内容が求められます。
■ 二次試験は“逆転可能”なステージ
一次試験で高得点を取っていても、二次試験で評価が低ければ不合格になるケースは珍しくありません。
逆に、筆記がギリギリでも、面接で高評価を得れば最終合格することも多い。
その理由は、多くの自治体が「人物重視」へシフトしているからです。
特に地方自治体では、筆記よりも面接の配点が高いケースが増えており、「住民と向き合えるか」「組織で協働できるか」が重視されます。
これは、住民対応や窓口業務などで求められる“信頼される振る舞い”を確認するためで、精神的に未熟さがないか、社会人としての基礎が備わっているかという点を見極める意図も含まれています。

難しいことを言うより、落ち着いて話せるかが大事なんだ…。
それなら、普段の自分を丁寧に出せばいいのかもしれないな。
最終合格〜採用までの流れ
二次試験に合格すると「最終合格」となり、受験生はひとまず大きな山を越えます。
しかし、公務員試験にはもう一つ重要なステップがあり、ここを正しく理解していないと“合格したのに採用されない”という誤解につながります。
ここでは、最終合格後に何が起こるのかを簡潔に整理します。
■ 「採用候補者名簿」に登載される
最終合格者は、自治体や省庁が作成する 採用候補者名簿に登録されます。
この名簿は、いわば「採用してよい人のリスト」であり、自治体はこの中から必要人数を選んで採用します。
■ 最終合格=採用ではない
公務員試験の特徴として、最終合格=内定ではないという点があります。
採用は、
- その年度の採用枠
- 他の合格者の辞退状況
- 配属先の人員計画
などによって決まるため、最終合格後もしばらく連絡を待つ期間が続くことがあります。
名簿順位が高いほど採用されやすいものの、自治体によっては追加採用が行われるケースもあり、秋〜冬にかけて採用連絡が来ることも珍しくありません。
■ 国家一般職は「官庁訪問」が実質的な最終選考
国家一般職の場合、最終合格後に 官庁訪問 が行われます。
これは省庁ごとの面接で、実質的には“配属先を決めるための最終選考”です。
- 省庁の業務理解
- 志望動機の深さ
- 担当者との相性
などが重視され、ここで内定が決まります。
■ 合格後も「採用までの流れ」を理解しておくと安心
最終合格はゴールではなく、採用までのプロセスの一部です。
この仕組みを知っておくことで、合格後の不安や誤解を減らし、落ち着いて連絡を待つことができます。

最終合格って終わりじゃないんだ…。
でも、仕組みを知っておけば無駄に不安にならずに済みそうだね。
公務員試験の難易度
公務員試験は「難しい」というイメージが強いですが、その理由は単純な倍率の高さではありません。
実際の難易度は、科目量の多さ・試験形式の多様さ・時間制限の厳しさといった複数の要素が重なって生まれています。
ここでは、公務員試験の難易度を構造的に整理し、どこで差がつくのかを明確にします。
■ 難易度の正体は「倍率」ではなく「科目量」
公務員試験は、大学受験のように“1科目を深く”ではなく、“多くの科目を広く”学ぶ必要があります。
- 教養試験:数的処理・文章理解・社会科学・人文科学・自然科学・時事
- 専門試験:法律(憲法・行政法・民法)・経済学・政治学・行政学・財政学 など
- 論文試験:行政課題の理解
- SPI/SCOA:言語・非言語・性格検査
このように、扱う範囲が非常に広いため、初学者は「どこから手をつければいいのか」で迷いやすいのが特徴です。
■ 数的処理・法律・経済が“難しい”と言われる理由
● 数的処理
判断推理・数的推理・資料解釈は、苦手意識を持つ受験生が多い分野です。
特に判断推理は“慣れ”が必要で、短期間で伸ばすのが難しい科目です。
● 法律科目(憲法・行政法・民法)
条文・判例・概念の理解が必要で、暗記だけでは対応できません。
行政法や民法は初学者にとって抽象度が高く、つまずきやすい領域です。
● 経済学(ミクロ・マクロ)
数学的な思考が求められ、グラフや公式の理解が不可欠です。
大学で学んでいない受験生は、基礎固めに時間がかかります。
■ 暗記科目は“努力が点数に直結する”
政治学・行政学・社会科学・時事などの暗記系科目は、やった分だけ点が伸びるという特徴があります。
特に社会科学(政治・経済・社会)は出題数が多く、短期間でも得点源にしやすい分野です。
■ 自然科学・古文は“捨て問候補”になりやすい
自然科学(物理・化学・生物・地学)や古文は、範囲が広い割に出題数が少ないため、コスパが悪い科目と言われます。
多くの受験生は、
- 生物・地学だけやる
- 古文は捨てる
- 物理・化学は深追いしない
といった“取捨選択”を行っています。
■ SPI・SCOAは難易度は低いが「時間制限」が極めて厳しい
SPI方式・SCOA方式は、問題自体は従来の教養試験より易しい傾向があります。
しかし、最大の特徴は 時間の短さです。
- 1問あたりの制限が短い
- 迷うとすぐに時間切れになる
- 正確さよりスピードが求められる
そのため、民間就活経験者が有利になりやすい形式です。
■ 公務員試験は「難しい試験」ではなく「範囲が広い試験」
公務員試験の本質は、“深さよりも広さ” にあります。
1科目を極める必要はなく、
- 重要科目を優先
- 暗記科目で得点を積む
- 捨て問を決める
という戦略的な学習ができれば、難易度は一気に下がります。
つまり、公務員試験は“センス”ではなく、取捨選択と継続力で勝てる試験なのです。

公務員試験って、難しいというより“広い”んだ…。
だからこそ、どこをやるか選ぶ力が大事なんだね
まとめ
公務員試験は、一見すると複雑で範囲も広く、どこから手をつければいいのか迷いやすい試験です。
しかし、試験の流れ・一次試験の構造・二次試験で問われる人物評価・難易度の正体・合格ラインの仕組みといった“問題の構造”を理解すると、必要な対策が驚くほど明確になります。
筆記では数的処理や文章理解といった得点源を確実に押さえ、暗記科目で点を積み上げる。
二次試験では、自治体研究を通じて、自分の経験と行政の役割を結びつけて語れるようにする。
こうした積み重ねが、最終的な合格につながります。
公務員試験は、満点を取る必要も、すべての科目を完璧に仕上げる必要もありません。
重要なのは、優先順位をつけて効率よく学び、面接で自分の価値観や行動を丁寧に伝えることです。
筆記で6〜7割を安定させ、人物試験でしっかり評価を取る。
この“王道の戦い方”こそが、最短で合格に近づく方法です。
自分に合った戦略を見つけ、着実に積み上げていきましょう。

試験の本質を理解して、優先順位をつけて進める。
それが一番確実で、最短で合格に近づく方法なんだ。


