「公務員試験を受けたいけれど、受験先を1つに絞るべきなのか迷っている」「そもそも公務員試験は併願できるのかよくわからない」こうした悩みは、ほぼすべての受験生が抱えるものです。
特に初学者ほど、国家公務員・地方公務員・市役所・大学職員・外郭団体・民間企業……選択肢が多すぎて、どこから手をつければいいのか分からなくなります。しかし、試験ごとの特徴と日程の関係を整理すれば、併願戦略は誰でも無理なく立てられます。
この記事では、あなた自身の状況に当てはめるだけで併願の組み合わせが明確になる“具体的な考え方” を紹介します。
私は国家公務員・地方公務員・国立大学法人・外郭団体・民間企業まで幅広く併願し、複数の内定を得た経験があります。その経験と、公務員試験制度の構造を踏まえたうえで、「最短で合格に近づく併願戦略」を体系化しました。
この記事を読み終えるころには、あなたは「どの試験を受ければいいのか分からない」という不安から解放され、自分に合った併願プランを自信を持って選べるようになります。

公務員試験って、受験先を1つに絞らないといけないのかな…。併願ってアリなの?

もちろん併願できるよ。むしろ、公務員試験は“併願が前提”で設計されているんだ。まずはその理由から整理していこう。
公務員試験は併願できるのか?結論:ほとんどの受験生が併願している
公務員試験の受験計画を立てるうえで、最初に理解しておきたいのは「公務員試験は併願が前提の試験である」 という事実です。
「本命一本で挑む」という考え方は一見ストイックに見えますが、公務員試験の仕組みを踏まえると、むしろリスクが高い選択になります。
ここでは、なぜ併願が必要なのか、そしてなぜ多くの受験生が併願しているのかを整理します。
理由①:公務員試験は“落ちる要因が多い”ため、一本化は危険
公務員試験は、筆記試験だけで決まるわけではありません。
国家公務員なら官庁訪問、地方公務員なら複数回の面接があり、筆記が通っても面接で落ちることは普通にあります。
面接は相性の要素が強く、
- 面接官との噛み合い
- 質問の方向性
- その日の体調
- 受験者の緊張度
こうした“偶然の要素”が結果に影響します。
さらに筆記試験にも基準点(足切り)があり、得意な内容が出なかっただけで落ちることもあります。つまり、「1つだけ受けて確実に受かる」という構造ではない のです。
一本化は、「その1回の試験にすべてを賭ける」という極めて危険な戦略になります。

筆記だけじゃなくて、面接でも普通に落ちるんだ…。相性とか体調とか、運の要素も大きいんだな。
理由②:公務員試験は“併願しやすい構造”になっている
併願が一般的なのは、受験生がそうしているからではなく、制度そのものが併願を前提に設計されているからです。
国家公務員と地方公務員は、受験生が複数受けられるように日程が大きく重ならないよう調整されているケースが多いです。
たとえば、
- 国家一般職
- 地方上級(都道府県)
- 政令指定都市
- 市町村
- 国立大学法人
- 独立行政法人
- 民間企業
これらは日程がバラけているため、現実的に複数受けられるようになっています。
もちろん、東京都と特別区のように「日程が重なって併願できない組み合わせ」もありますが、それらは“例外”であって、全体としては併願しやすい仕組みになっています。
制度が併願を許容している以上、併願しない理由はありません。

国家も地方も日程がズレてるから、複数受けられるように作られてるんだ。併願しないほうが逆にリスクなんだね。
理由③:併願は“実力を底上げする”最強のトレーニングになる
併願には、単なる保険以上の価値があります。
特に面接は、経験を積むほど確実に上達します。
- 志望動機の深掘り
- 行政課題への理解
- 自己PRの精度
- 緊張への耐性
- 話すテンポや表情の安定
これらは 場数を踏むほど強くなります。
併願先の面接は、本命の面接の“練習”としても機能します。
実際、複数の面接を経験した受験生ほど、本命の面接で落ち着いて話せるようになります。
さらに、複数の自治体を受けることで、
- 自分が本当に働きたい場所
- 自分が向いている業務
- 自分が評価されやすい面接スタイル
が見えてくることも多いです。
併願は、単なる逃げではなく、実力を引き上げ、本命合格の確率を最大化するための合理的な手段 なのです。

面接って、場数を踏むほど上達するんだ…。併願って“保険”じゃなくて、本命の成功率を上げるための練習にもなるんだな。
この章のまとめ
- 公務員試験は併願が前提
- 一本化は「落ちる要因が多い」ため危険
- 制度的に併願しやすい構造になっている
- 併願は実力を底上げし、本命の成功率を高める
- 併願は「逃げ」ではなく「戦略」

併願は「逃げ」ではなく「戦略」。
まずは“併願が前提”ということをしっかり理解しておこう。
併願できない組み合わせを知る
併願戦略を立てるうえで、最初に押さえておくべきポイントがあります。
それは、「併願できない組み合わせが存在する」という事実です。
公務員試験は国家・地方・大学職員・外郭団体など多くの選択肢がありますが、すべてが自由に併願できるわけではありません。
特に地方公務員は自治体ごとに試験日程が異なるため、日程が重なって受けられないケースが毎年必ず発生します。
併願戦略の第一歩は、「受けられる試験」ではなく「受けられない試験」を知ることです。
ここを理解していないと、せっかく勉強したのに日程が重なって受験できない、という最悪の事態が起こりかねません。

併願できる試験が多いって聞いたけど…逆に“併願できない組み合わせ”もあるんだよね。ここを押さえておかないと、せっかく建てた計画が崩れちゃうね。
代表例①:東京都と特別区は併願できない
まず最も有名な例がこれです。
- 東京都(Ⅰ類B)
- 特別区(23区)
この2つは 筆記試験日が完全に重なるため、併願できません。
東京都は都庁、特別区は区役所という違いがありますが、受験生層が似ているため、日程が重なるように設定されています。
つまり、「都庁か、特別区か」どちらかを選ぶ必要があります。
これは受験生にとって大きな分岐点になるため、併願戦略を立てる際は最初に決めておくべきポイントです。

東京都と特別区って、筆記日が完全に同じなんだ…。どっちかを選ばないといけないんだな。
代表例②:都道府県と政令指定都市は重なることが多い
次に注意すべきは、都道府県と政令指定都市の組み合わせ です。
- 神奈川県 × 横浜市
- 大阪府 × 大阪市
- 福岡県 × 福岡市
これらは同じ地域の行政機関であるため、受験生層が重なりやすく、日程が重なることが多いです。
ただし、「必ず重なる」わけではなく、年度によっては併願できるケースもあります。しかし、基本的には“併願しづらい組み合わせ”と考えておくのが安全です。

神奈川県と横浜市、大阪府と大阪市…たしかに受験生層が似てるから日程が重なりやすいんだね。
代表例③:市町村同士は日程がバラバラだが、重なることも多い
市町村は自治体ごとに試験日程が異なります。
そのため、併願できるケースもあれば、同じ地域の市町村同士は日程が重なることも多いです。
- 川崎市 × 横浜市
- さいたま市 × 川口市
- 名古屋市 × 豊田市
特に政令市と周辺市町村は受験生層が似ているため、日程が重なる傾向があります。
市町村を複数併願したい場合は、必ず最新の日程を確認することが必須です。

市町村は一見バラバラだけど、実は“政令市の周辺”が特に重なりやすいんだな。ここは必ずチェックしておこう。
代表例④:地方上級と市役所の2次試験が重なるケース
地方上級(都道府県)と市役所は、1次試験(筆記)は日程がズレているため併願しやすい 組み合わせです。
しかし、問題はその後です。
多くの自治体では、2次試験=面接 が同じ時期に行われるため、筆記に合格しても 面接日程が重なってどちらかを辞退せざるを得ない ケースが発生します。
- 県庁の2次試験(面接):7月中旬
- 市役所の2次試験(面接):同じく7月中旬
このように、「筆記は受けられるのに、面接が重なって2次試験は片方しか受けられない」という落とし穴があるのが、この組み合わせの特徴です。

筆記は受けられるのに、面接が同じ週って本当にあるんだ…。これは知らないと痛い目を見るやつだ。
代表例⑤:国家総合職は併願が難しい
国家総合職は、
- 専門科目が多い
- 試験日程が早い
- 官庁訪問が長期化する
という特徴があり、地方公務員との併願が難しいケースが多いです。
もちろん不可能ではありませんが、総合職を本気で受けるなら、併願先は絞る必要があるというのが現実です。

総合職って、やっぱり“専念しないと厳しい試験”なんだね。
併願できるかどうかは「日程次第」
公務員試験は制度こそ全国共通ですが、日程は自治体ごとにバラバラです。
つまり、
- 制度的には併願可能
- しかし日程が重なると併願不可
- 年度によって変わる
- 地域によっても変わる
という複雑な構造になっています。
だからこそ、併願戦略の第一歩は「受けられない組み合わせ」を把握することです。
そのために、次の2点を必ず確認しましょう。
- 前年度の日程を確認し、希望先同士の重なりが無いか確認する
- 受験年度の要項が公開されたら、すぐに併願先と日程を照合する

制度上は併願できても、日程が重なれば受けられない。だからこそ“受けられない組み合わせ”を最初に押さえるのが大事なんだ。
この章のまとめ
- 東京都と特別区は併願不可
- 都道府県と政令市は重なることが多い
- 市町村同士も重なることがある
- 2次試験(面接)が重なるケースにも注意
- 国家総合職は併願しづらい
- 併願できるかどうかは「日程次第」
現実的に使える併願パターン
併願戦略を立てるうえで最も重要なのは、「どの組み合わせが現実的で、成功率が高いのか」 を知ることです。
公務員試験は国家・地方・大学職員・外郭団体・民間など選択肢が多く、すべてを網羅しようとすると逆に迷いが増えてしまいます。
そこでこの章では、多くの受験生が実際に採用している “王道の併願パターン”を整理します。
あなた自身の状況に当てはめるだけで、自然と併願戦略が形になります。
パターンA:国家一般職 × 地元の都道府県 or 市区町村
最も王道で、最も成功率が高い組み合わせです。
- 専門科目が共通している(国家一般職と地方上級)
- 勉強の負担が少ない
- 日程が重ならないことが多い
- 地元で働きたい人にとって自然な選択
- 市区町村は教養のみの自治体も多く、併願しやすい
- 国家一般職 + 東京都
- 国家一般職 + 特別区(23区)
- 国家一般職 + 神奈川県
- 国家一般職 + 横浜市
- 国家一般職 + 千葉県 or 市川市
- 国家一般職 + 兵庫県 or 西宮市
都道府県と政令指定都市(例:神奈川県×横浜市)は、筆記や面接日程が重なることが多いため、どちらか一方を選ぶのが現実的 です。
市区町村は「地域への理解」を評価する傾向が強いため、地元や縁のある自治体は面接で話しやすく、合格率も上がりやすいのが特徴です。

地元って面接で話しやすいし、評価もされやすいんだよな。王道って言われる理由がよく分かる。
パターンB:国家一般職×縁のある自治体(元居住地・隣接自治体)
「地元ではないけれど、縁がある地域で働きたい」という人向けのパターンです。
自治体は「その地域に住んでいた経験」や「生活圏としての理解」を評価することが多く、面接で話しやすく、合格率も上がりやすいのが特徴です。
- 国家一般職+横浜市
- 国家一般職+京都府 or 大阪府
- 国家一般職+福岡市 or 北九州市
「地元ではないが、以前住んでいた」「通学していた」「親族が住んでいる」など、縁のある自治体は志望動機が自然に作れるため、面接で強い印象を残せます。

“縁がある”ってだけで志望動機が自然に作れるのは大きいよね。面接で話しやすいのは分かるかも。
パターンC:国家一般職×国立大学法人
国立大学法人は日程がズレているため、併願しやすい代表格です。
- 試験日程が国家・地方と重なりにくい
- 面接が穏やかで受けやすい
- ワークライフバランスが良い
- 安定性が高い
- 国家一般職+横浜国立大学
- 国家一般職+東京大学
- 国家一般職+九州大学
大学職員の仕事は、公務員の業務と共通点が多く、安定性やワークライフバランスの面でも魅力があります。試験内容も「教養試験+面接」というシンプルな構成が中心で、公務員試験の勉強をしている受験生にとって対策しやすいのが特徴です。こうした理由から、大学職員は公務員試験受験者にとって併願先として非常に相性が良い選択肢と言えます。

大学職員は日程がズレていて受けやすいし、働き方も安定している。公務員試験との併願の相性がとても良いんだ。
パターンD:国家一般職×外郭団体(独立行政法人・公益法人)
外郭団体は採用時期がバラバラで、併願しやすいのが特徴です。
- 国家一般職+独立行政法人(JICA、NEDOなど)
- 国家一般職+公益法人
- 国家一般職+地方公社
外郭団体は専門性が高い分、「行政の仕事をしつつ、より専門分野に寄せたい」という人に向いています。

外郭団体って採用時期がバラバラなんだな。併願の“空白”を埋める選択肢として便利そうだ。
パターンE:公務員試験×民間就活
これは意外に思われるかもしれませんが、民間就活は併願戦略の一部として非常に有効です。
- 面接の場数が増える
- 自己分析が深まる
- 最悪の場合の“選択肢”になる
民間の内定があると、公務員の面接で「落ちたらどうしよう」という不安が消え、本命の面接で落ち着いて話せるようになります。
- 国家一般職+地方上級+民間3社
- 特別区+市役所+民間5社
公務員一本に絞るより、精神的にも戦略的にも圧倒的に有利 です。

民間の内定があったら、本命の面接を落ち着いて受けられそうだね。
併願パターンは「広げすぎず、狭めすぎず」が最適
併願は多ければ良いわけではありません。
しかしながら、逆に少なすぎてもリスクが高くなります。
これは感覚的な話になりますが、私がおすすめするのは3〜5個程度の併願受験です。
- 国家一般職
- 地元の自治体(都道府県 or 市区町村)
- 縁のある自治体
- 国立大学職員
- 外郭団体
- 民間企業
この中から3〜5個を選ぶと、「落ちても次がある」という安心感が生まれ、本命の面接で実力を発揮しやすくなります。
- 国家一般職+特別区+川崎市+国立大学職員+民間企業
- 京都府+大阪府+外郭団体+民間企業
なぜ3〜5個が最適なのか、そしてどのように自身のケースに当てはまる併願戦略を組み立てるのか──その具体的な方法は次の章で詳しく解説します。

公務員試験を受験する人の併願先は3〜5個がおすすめです。これぐらいが、準備の質と選択肢の確保のバランスがちょうど良くなる塩梅だと考えています。
この章のまとめ
- 国家一般職×地元または都市部の自治体が王道
- 東京都と特別区は併願不可
- 都道府県と政令市は面接日程が重なりやすい
- 縁のある自治体は面接で強い
- 大学職員・外郭団体は併願しやすい
- 民間就活は実力を底上げする
- 併願は3〜5個が最適
併願数は3〜5個が最適な理由と、併願戦略の作り方
併願戦略を考えるときに悩むのが「いくつ受けるべきなのか?」 という問題です。
公務員試験は国家・地方・市区町村・大学職員・外郭団体・民間など選択肢が多く、「受けられるだけ受けたほうがいいのでは?」と考える受験生も少なくありません。
しかし、実際には併願数は3〜5個が最も成功率が高いというのが現場の実感です。
ここでは、その理由と、誰でも再現できる併願戦略の作り方を解説します。
なぜ併願数は3〜5個が最適なのか?
理由1:多すぎる併願は“対策の分散”を招く
10個以上受ける受験生もいますが、実際には筆記・面接の対策が分散し、どれも中途半端になるという問題が起こります。
特に面接は自治体ごとに質問傾向が異なるため、数を増やしすぎると準備が追いつきません。
結果として、「全部受けたけど全部落ちた」という最悪のパターンになりがちです。

数を増やせば安心って思ってたけど、対策が分散するなら逆効果なんだな…。
理由2:少なすぎる併願は“運ゲー”になる
逆に、1〜2個しか受けない場合は、
- 面接官との相性
- 体調
- その年の問題傾向
- 官庁訪問のマッチング
こうした“運の要素”に左右されやすくなります。
公務員試験は実力だけでなく、相性や偶然が結果に影響する試験です。
だからこそ、最低3個は受けておくべきなのです。

公務員試験は“相性”や“その日の調子”も結果に影響する。だから1〜2個だけだとリスクが高いんだ。
理由3:3〜5個なら「準備の質」と「選択肢の確保」が両立する
3〜5個という併願数は、
- 面接対策が十分できる
- 志望理由を深掘りできる
- スケジュールが破綻しない
- 落ちても次があるという安心感がある
というバランスの良いラインです。
特に面接は、場数を踏むほど確実に上達するという性質があるため、3〜5個の併願は本命の成功率を高めます。

3〜5個なら、面接の準備もちゃんとできるし、落ちても次があるって安心感があるかも。
補足:3〜5個は“絶対”ではなく、あくまで目安
ここで強調しておきたいのは、「3〜5個」は絶対的な正解ではなく“目安”であるという点です。
例えば民間就活では、10社、20社、多い人なら30社以上と受けるのが普通で、むしろ数を増やすほうが合理的です。
これは民間就活が「試験」ではなく、選考(面接・書類・適性検査)を中心としたプロセスだからです。
一方、公務員試験は
- 筆記試験の対策が重い
- 面接も自治体ごとに準備が必要
- 日程が重なりやすい
という性質があり、大学受験と同じく受けすぎると対策が破綻する“試験型” です。
大学受験で6校も7校も受けないのと同じで、公務員試験も数を増やしすぎると、どれも中途半端になってしまいます。
逆に、民間就活が第一志望で、公務員は第二志望以下という人であれば、この「3〜5個」という目安は当てはまらない部分もあります。
つまり、
- 公務員第一志望 → 3〜5個に絞るべき(試験対策の性質上)
- 民間第一志望 → 数を増やすのは合理的(就活の性質上)
という違いがあるのです。

民間が第一志望なら数を増やすのもアリか…。試験の性質で最適な数が変わるんだな。
併願戦略は「5つのステップ」で作れる
併願戦略は、感覚で決める必要はありません。
次の5ステップに沿えば、誰でも合理的な併願戦略を作れます。
ステップ1:本命を決める
併願戦略は、本命を決めるところから始まります。
本命をどこにするかという問いは、そもそもあなたが公務員を志望した理由にもかかわる本質的な問いです。よく考えましょう。
- 地元で働きたいのか
- 都市部で働きたいのか
- どんな仕事をしたいのか
- どんな働き方をしたいのか
本命が決まれば、併願先の方向性も自然に決まります。
ステップ2:併願できない組み合わせを除外する
「併願できない組み合わせを知る」で解説したように、
- 東京都×特別区
- 都道府県×政令市
- 市町村同士
- 面接日程の重複
など、併願できない組み合わせがあります。
まずはここを除外しないと、「受けられない試験のために勉強していた」という悲劇が起こります。
ステップ3:併願パターンに当てはめる
「現実的に使える併願パターン」で紹介した併願パターンに当てはめると、戦略が一気に整理されます。
- 国家一般職×地元または都市部の自治体
- 国家一般職×縁のある自治体
- 国家一般職×大学職員
- 国家一般職×外郭団体
- 公務員試験×民間就活
この中から、自分に合うパターンを選びます。
ステップ4:3〜5個に絞る
併願パターンに当てはめたら、そこから3〜5個に絞るのがポイントです。
- 本命
- 本命に近い併願先
- 滑り止め
- 面接練習としての併願先
このように役割を持たせると、併願の意味が明確になります。
ステップ5:筆記・面接の対策順序を決める
併願先が決まったら、
- 筆記の優先順位
- 面接対策の順番
- 志望理由の深掘り順序
を決めます。
特に面接は、本命の前に“練習できる面接”を入れるという順番が非常に重要です。

本命を決めて、併願不可を除外して、パターンに当てはめて、3〜5個に絞る。この流れを守れば戦略は崩れないよ。
この章のまとめ
- 併願数は3〜5個が最適
- 多すぎると対策が分散し、少なすぎると運に左右される
- ただし3〜5個は“絶対”ではなく、公務員第一志望の場合の目安
- 民間第一志望なら数を増やすのは合理的
- 併願戦略は5ステップで作れる
- 本命→併願不可の除外→パターン→3〜5個に絞る→対策順序
- この流れに沿えば、誰でも合理的な併願戦略が作れる
併願受験は面接官にとってマイナスなのか?──本命度の伝え方がすべて
公務員試験を受ける受験生の多くが抱える不安のひとつに、「併願していることは面接官にマイナスにならないのか?」という疑問があります。
結論から言えば、併願受験そのものは、一切マイナスになりません。
むしろ、公務員試験は併願が前提の試験であり、面接官もそれを十分理解しています。
国家・地方・市区町村・大学職員・外郭団体など、複数受けるのは当たり前だからです。
では、なぜ受験生は「併願がバレたら不利になるのでは…」不安になるのでしょうか。
その理由は、併願そのものではなく、「本命度の伝え方」にあります。

併願そのものは問題ないのか…。結局“どう伝えるか”が大事なんだな。
面接官が本当に知りたいのは「併願の有無」ではない
面接官が気にしているのは、「併願しているかどうか」ではありません。
彼らが知りたいのは、“他が受かったときに、うちに来てくれるのか?”という一点です。
公務員の採用は、
- 採用人数が限られている
- 内定辞退が出ると補充が難しい
- 配属計画にも影響する
という事情があるため、「本当に来てくれる人を採りたい」というのが本音です。
だからこそ、併願そのものではなく、「第一志望度をどう説明するか」が重要になります。

“うちに来てくれるのか”って視点で見てるんだ。たしかに採用側からしたらそこが一番気になるよね。
ダメな回答例:本命度が伝わらないパターン
面接で最も避けたいのは、次のような回答です。
「他の自治体も受けています。そちらが受かったらそちらに行きます。」
これは面接官からすると、
- 「うちに来る気がないのでは?」
- 「内定辞退されるかもしれない」
併願自体は問題ないのに、言い方ひとつで大きなマイナスになるのが面接の難しいところです。

併願は問題ないけど、“そっちに行きます”と言い切るのはNGだよ。辞退リスクが高いと思われてしまう。
良い回答例:併願しつつも本命度をしっかり伝える
併願していることを隠す必要はありません。
むしろ正直に伝えたうえで、「なぜこの自治体が第一志望なのか」を明確に説明することが大切です。
例えば、次のような回答です。
「他の自治体も受けていますが、あくまで滑り止めです。本命はこちらです。なぜなら──(志望理由)」
ポイントは、
- 併願していることを正直に伝える
- しかし本命はここであると明確に言い切る
- その理由を具体的に説明する
という3点です。
面接官は「併願している=不誠実」とは考えません。
むしろ、「なぜうちを選ぶのか」という理由がしっかりしていれば、評価はむしろ上がります。

併願は正直に言っていいんだな。そのうえで“本命はここです”って理由を添えて伝えるのがポイントか。
併願受験で最も重要なのは「志望理由の一貫性」
併願しているかどうかではなく、志望理由が一貫しているかどうかが最も重要です。
- 地元で働きたい
- 行政課題に関心がある
- この自治体の施策に共感している
- ここで働きたい理由がある
こうした理由が明確であれば、併願していても全く問題ありません。
逆に、志望理由が曖昧だと、「本当にうちに来るのかな?」と疑われてしまいます。

志望理由がブレてなければ併願してても問題ないってことだね。これを理解して準備していれば、面接での安心感が全然違いそう。
併願を聞かれたときの“鉄板の答え方”
面接で併願状況を聞かれたときは、次の流れで答えると最も自然で評価が高いです。
- 併願していることは正直に伝える
- しかし本命はここであると明言する
- その理由を具体的に説明する
「国と○○(他の自治体名)も受験していますが、本命はこちらです。理由は──(志望理由を熱く語る)」
この構造で答えれば、併願していても全く問題ありません。

“併願は正直に、本命はここ、理由はこれ”の三点セットで答えれば、面接官の不安はしっかり解消できるよ。
この章のまとめ
- 併願受験は面接官にとってマイナスではない
- 面接官が知りたいのは「併願の有無」ではなく「本命度」
- ダメな回答:他が受かったらそちらに行く
- 良い回答:併願しているが本命はこちら(理由を明確に)
- 重要なのは併願の数ではなく、志望理由の一貫性
まとめ──併願は“逃げ”ではなく“戦略”である
公務員試験は、併願が前提の試験です。
筆記・面接・相性・日程・年度ごとの難易度など、ひとつの試験だけで合否が決まるわけではありません。
だからこそ、複数受けることは“逃げ”ではなく、合格率を最大化するための戦略です。

併願って弱気じゃなくて、むしろ“勝ちに行くための動き”なんだね。考え方がガラッと変わったよ。
併願戦略の全体像をもう一度整理すると
- 公務員試験は併願が前提
- 併願できない組み合わせを知る
- 現実的な併願パターンに当てはめる
- 併願数は3〜5個が最適(ただし目安)
- 併願は面接でマイナスにならない。本命度の伝え方が重要
この流れに沿って考えれば、誰でも “破綻しない併願戦略”を作ることができます。
併願は「数」ではなく「質」で決まる
併願の目的は、ただ受験数を増やすことではありません。
- 本命の合格率を上げる
- 面接の場数を踏む
- 志望理由を磨く
- 精神的な余裕を作る
この4つを達成するために、必要な数だけ受けるのが併願戦略の本質です。

ただ数を増やすんじゃなくて、本命に近づくための受け方を選ぶのが大事なんだな。
あなたの併願戦略は、あなた自身が作るもの
併願戦略には「絶対の正解」はありません。
- 地元で働きたい人
- 都市部で働きたい人
- 大学職員に興味がある人
- 民間も視野に入れている人
それぞれに最適な併願の形があります。
大切なのは、あなたの価値観・生活・キャリア観に合った併願戦略を作ることです。
最後に──併願はあなたを守る“保険”ではなく、合格へ向かう“加速装置”である
併願は、「落ちたときの保険」ではありません。
むしろ、
- 面接力が上がる
- 志望理由が磨かれる
- 本命の面接で落ち着ける
- 合格のチャンスが増える
という意味で、本命の合格率を最大化するための“加速装置” です。
併願を正しく理解し、正しく戦略を立てれば、あなたの合格は確実に近づきます。

正解はひとつじゃないよ。自分の価値観に合った併願先を選べば、それが一番強い戦略になるんだ。


