「公務員になりたいけれど、具体的にどんな役割を担っているのか想像がつかない」 「役所の仕事は、決まった手続きをこなすだけの単調なもの……?」 そんな不安や疑問を抱えていませんか?

正直、公務員の仕事って“何をしてるのか”全然イメージできなくて…。
自分に務まるのか不安なんです。

公務員の仕事は外から見えにくいんだけど、日常の延長線上にある部分から
イメージすると、ぐっと分かりやすくなるんだよ。
実は、公務員(行政職)の仕事は驚くほど多種多様です。
しかし、その本質を正しく理解すれば、具体的なキャリアイメージを持って、自信満々で面接に臨めるようになります。
この記事では、外からは見えにくい「実務のリアル」を、引っ越しや旅行といった日常の例えで分かりやすく解説します。
私は長年公務員として現場に立ち、さまざまな部署で専門スタッフたちと汗を流してきました。
その経験から確信した、どの部署でも通用する「仕事ができる職員の共通スキル」を凝縮してお伝えします。
単なる作業ではない「公務員の仕事の正体」を掴んで、合格への第一歩を踏み出しましょう!
公務員は「分野を越えて働く職業」
公務員の仕事は、一つの専門分野にとどまりません。
道路、子育て、高齢者支援、防災、観光、産業、教育、環境、都市計画──
行政には幅広い分野があり、職員はキャリアの中で複数の部署を経験しながら働いていきます。
そのため、「全く違う分野に異動したら、これまでの経験は活かせないのでは」と不安に思う人もいます。
しかし実際には、分野が変わっても必ず使う“共通のスキル”が存在します。
このスキルがあるからこそ、異動を重ねても経験が積み上がり、公務員としての力が伸びていきます。
つまり、公務員の仕事は、どの部署でも通用する基礎スキルを土台にしながら、新しい分野の知識を上乗せしていく働き方なのです。
まずは、その“どこでも使える4つの基本スキル”を紹介します。
- 調整
- 契約事務
- 計画策定
- 文章作成
次の章から、それぞれのスキルを詳しく見ていきます。

どの部署でも使えるスキルがあるから、
公務員として成長していけるんだね!
【基本スキル①】調整(日程・利害調整)
公務員の仕事の中で、最も“公務員らしさ”が出るのがこの「調整」です。
調整とは、立場も考え方も違う人たちの間に入り、全員が納得できる形をつくる仕事のことです。
行政の仕事は、ほとんどがこの調整で成り立っていると言っても過言ではありません。
ただ、「調整」と聞くと抽象的でイメージしづらいので、まずは日常の例えから入ってみましょう。
■ 日常生活への置き換え:大人数での飲み会や旅行の幹事
あなたが10人規模の飲み会や旅行の幹事を任されたとします。
そのとき、必ずこんな状況が起きます。
- Aさん:「肉が食べたい」
- Bさん:「安いほうがいい」
- Cさん:「駅から近いほうが助かる」
- Dさん:「個室じゃないと嫌だ」
全員の希望を100%叶えるのは不可能です。
このような状況において、全員が「まあ、これなら納得できるか」と思える落とし所を探すのが幹事の役割です。
これがまさに、公務員の調整業務と同じ構造です。
■ 公務員の実務:誰も悪くない世界で“納得”をつくる
行政の調整は、もっと複雑で、もっと利害が大きい場面で行われます。
たとえば道路をつくるとき。
- 早く道路をつくってほしい住民
- 立ち退きたくない住民
- 工事を急ぎたい施工業者
- 予算を管理する行政内部
誰かが悪いわけではありません。ただ、立場が違うだけです。
その中で公務員は、「誰の意見も置き去りにしない形で、最も納得度の高い結論」をつくる役割を担います。
調整は、正解がない仕事です。
だからこそ、公務員の仕事の中でも特に難しく、そしてやりがいの大きい仕事と言えます。
その“納得”をつくるためには、事前の情報収集、関係者の意向把握、論点整理、落とし所の提示など、思考力を総動員する丁寧なプロセスが欠かせません。

調整は“正解を探す”仕事じゃないんだよ。
みんなが納得できる形をつくるのが、公務員の腕の見せどころなんだ。
この「調整」というテーマは、公務員の仕事において非常に奥が深く、一生モノのスキルになります。
もし「具体的なノウハウをもっと深く学んでみたい」と感じた方は、こちらの書籍が非常に参考になります。
現場の知恵をさらに広げるヒントとして、ぜひチェックしてみてください。
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この章のまとめ
- 調整とは、立場や考え方の異なる人たちの間に入り、全員が納得できる形をつくる仕事である
- 日常の大人数の幹事と同じ構造で、全員の希望を100%満たすことはできないが、納得点を探すことが重要
- 行政の調整は、利害が大きく関係者も多いため、より複雑で高度な判断が求められる
- 「誰も悪くない世界」で、誰の意見も置き去りにしない結論をつくることが公務員の役割
- 情報収集、意向把握、論点整理、落とし所の提示など、思考力を総動員する丁寧なプロセスが不可欠
【基本スキル②】契約事務
公務員の仕事は、税金を使って公共サービスや事業を進める仕事です。
そのため、お金を適切に使うための「契約事務」は、どの部署でも欠かせない基本スキルになります。
契約事務とは、一言で言えば“税金という限られたお金を、最も適切な形で使うための仕事”
です。
「契約」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、実は日常の「引っ越し」と同じ構造で進みます。
■ 引っ越しと同じ「3ステップ」で進む契約事務
例えばあなたが日常生活で引っ越しをする場面を想像してみてください。
おそらく次のような流れで進めるのではないでしょうか。
- 予算を決める
いくらまで使えるかを考える。 - 内容を決める
どこまで自分でやり、どこから業者に任せるかを決める。 - 見積もりを取る
複数の業者を比較して最適な相手を選ぶ。
この日常の流れを、そのまま行政の仕事に置き換えると次のようになります。
- 予算の確認
その業務で使える予算額を把握する。 - 仕様書の作成
業務内容・範囲・期限などを明確にする。 - 見積徴収・入札
仕様書をもとに事業者から見積を取り、必要に応じて入札を行う。
つまり、行政の契約事務は「予算 → 契約内容の検討 → 業者選定」という、引っ越しと同じ3ステップで進む仕事なのです。
■ 契約事務は“あらゆる仕事の基本動作”
行政の仕事は、次のような場面で事業者との契約が必要になります。
- 計画策定のためのコンサルタント契約
- 設備改修工事
- レイアウト変更に伴う什器の移動
- 施設の維持管理
- 清掃や警備などの委託
- システム開発や保守
さらに、備品や文房具など、業務に必要なものを購入する行為も「契約」に含まれます。
つまり、公務員の仕事における契約事務は日常生活よりもはるかに頻繁に登場する“基本動作”なのです。

契約って聞くと不安だったけど…
仕組みが分かると少し安心するね。
■ この章のまとめ
- 行政の契約事務は、日常の「引っ越し準備」と同じ流れ(予算 → 内容整理 → 見積比較)で進む
- 違いは、行政には“税金を扱うためのルール”があり、そのルールに沿って手続きを行う必要がある
- 契約事務は、ほぼすべての部署で登場する基本動作である
- 工事・委託・コンサル契約から備品購入まで、行政の多くの仕事は「契約」を通じて進む
【基本スキル③】計画策定
行政の仕事には、日々のルーティン的な業務とは別に、イベントの実施、制度の見直し、施設の改修、地域団体との連携など、「事業(プロジェクト)」として進める仕事が数多くあります。
こうした事業を成功させるために欠かせないのが、“計画を立てる力” です。
ここでいう計画策定は、行政の大規模な計画書づくりではなく、どんな事業でも共通して必要になる「考え方の型」のことです。
■ まず考えるべきは「事業の目的」
事業は突然降ってくるわけではありません。必ず「依頼される理由」や「解決すべき課題」が存在します。
そのため、まずは次の流れを整理することが重要です。
- 課題のある現状
何が問題なのか。どんな困りごとがあるのか。 - あなたの事業(今回の取り組み)
その課題に対して、あなたの事業は何をするのか。 - 解決している未来
事業が成功したとき、どんな状態になっているべきか。
この「現状 → 事業 → 未来」の流れを理解することで、事業が“何を達成しなければならないのか”が明確になります。
目的が曖昧なまま進めると、途中で迷ったり、関係者との認識がずれたりして、結果的に事業がうまくいかなくなります。
■ 次に考えるのは「どう進めるか」
目的が明確になったら、次はその目的を達成するためのステップを分解する作業です。
- どんな作業が必要か
- どの順番で進めるか
- どこに時間がかかるか
- どこが他者との調整ポイントか
- いつまでに終わらせる必要があるか
これらを整理し、全体のスケジュールを逆算して作るのがポイントです。
行政の事業は、年度末の締め切りや予算執行の期限など、「動かせない日付」が多いため、逆算思考が非常に重要になります。
■ 計画を立てることは、事業を成功させる“土台づくり”
事業の目的や進め方をしっかり考えることは、次のようなメリットがあります。
- 他の職員と認識を共有できる
- 途中で迷わなくなる
- トラブルが起きても軌道修正しやすい
- 自分一人で進める事業でも成功率が上がる
行政の事業は、複数の人が関わることが多いため、計画を立てる=チーム全体の道しるべをつくる行為と言えます。
■ 日常生活への置き換え:受験勉強や学園祭の準備と同じ
この「目的を理解し、進め方を逆算する」という考え方は、実は日常生活でもよく使っています。
● 受験勉強(公務員試験や進学受験のイメージ)
- いつまでに何点取りたいか(目的)
- そのためにどの科目をどの順番で勉強するか(進め方)
- 試験日から逆算してスケジュールを組む(逆算思考)
● 学園祭の準備
- どんな出し物をするか(目的)
- 何を準備するか、誰が担当するか(進め方)
- クラス全員の考え方は一致しているか(認識の共有)
- 当日から逆算して準備スケジュールを作る(逆算思考)
行政の事業も、これと同じ構造です。
規模が大きくなるだけで、考え方の本質は変わりません。
ただし、あなたが担当する業務においては、上記の事項をあなた自身が「全て管理・コントロールするんだ」という自覚をもって取り組むことが重要となります。
■ 計画を自分で立てられるかどうかは、あなたの評価に直結する
行政の仕事では、「目的を理解し、進め方を自分で組み立てられるか」が、上司からの評価に大きく影響します。
- 目的を正しく捉えているか
- 必要なステップを整理できているか
- 期限から逆算してスケジュールを作れているか
- 他の職員と認識を共有できているか
こうした点は、「この人にプロジェクトを任せても大丈夫か」を判断する重要な材料になります。
計画性を持って事業に取り組める人は、
- 仕事の進め方が安定している
- トラブルに強い
- 他者との連携がスムーズ
という理由で信頼され、結果として仕事の幅も広がっていきます。
逆に、計画を立てずに行き当たりばったりで進めてしまうと、期限遅れや認識ズレが起きやすく、評価にも影響してしまいます。
だからこそ、「目的を理解し、進め方を逆算して考える」という計画策定の姿勢は、公務員にとって非常に重要な基本スキルなのです。

行き当たりばったりじゃなくて、
最初にしっかりと計画を立てることが成功のカギなんだね!
この章のまとめ
- 計画策定は、行政の事業を成功させるための“考え方の型”である
- 計画を立てることで、認識共有・トラブル対応・進行管理がスムーズになる
- 日常の受験勉強や学園祭の準備と同じ構造で、誰でも応用できる
- 計画を自分で立てられるかどうかは、公務員としての評価に直結する重要ポイント
【基本スキル④】文章作成(起案・文書主義)【土台の技術】
公務員の仕事は、どれだけアイデアがあっても、どれだけ調整がうまくても、最終的に“文章”として形にできなければ仕事として成立しません。
行政の世界は「文書主義」と呼ばれ、すべての意思決定・すべての業務の根拠が“公文書”として残る仕組みになっています。
だからこそ、公務員にとって文章作成の技術は“スキル”ではなく“武器”です。
■ 行政の仕事はすべて「文章」で動く
行政の仕事は、次のような流れで進みます。
- 何かを決める
- その理由を整理する
- 法的根拠を確認する
- 関係者に説明する
- 最終的に文書として残す
この「文書として残す」ができないと、どれだけ良い案でも、どれだけ調整が進んでいても、行政の仕事としては“存在しない”のと同じになってしまいます。
100年後に見ても「なぜそう決めたのか」が分かるように記録を残す──
これが行政の文章作成の本質です。
■ 「誰が読んでも誤解がない」文章が求められる
行政文書には、次のような特徴があります。
- 主語・述語が明確
- 法的根拠が示されている
- 判断理由が論理的
- 読み手が変わっても意味が変わらない
- 感情ではなく事実で説明する
つまり、「読み手の知識レベルに依存しない文章」が求められるのです。
これは、一般的な文章力とは少し違う“行政独特の技術”です。
■ 文章作成ができないと、どんな問題が起きるのか?
文章作成が弱いと、行政では次のような問題が起きます。
- 意思決定が進まない
- 上司が判断できない
- 他部署に説明できない
- 市民に説明できない
- 後から見返したときに根拠が分からない
つまり、文章作成は「仕事のスピード」と「仕事の質」を左右する最重要スキルなのです。

行政は文章で動く。だから文章が書ける人は強いんだ。
今回の内容は行政文書の「考え方」が中心ですが、実際に書くとなると「独特のルール」に戸惑うことも多いはずです。
もし「より実践的な書き方のコツを具体的に知りたい」と感じた方は、こちらの書籍が非常に参考になります。
公務員としての「一生モノの武器」を磨くヒントとして、ぜひチェックしてみてください。
この章のまとめ
- 行政の仕事は最終的にすべて“文章”として残す必要がある
- 文書主義の世界では、文章作成はスキルではなく“武器”になる
- 文書として残せなければ、どれだけ良い案でも行政上は“存在しない”のと同じ
- 行政文書には「誤解のない文章」「法的根拠」「論理性」「事実ベース」が必須
- 読み手の知識に依存しない、行政独特の文章技術が求められる
- 文章作成が弱いと、意思決定・説明・記録のすべてが滞り、仕事の質が下がる
- 文章作成は行政事務のスピードとクオリティを左右する最重要スキルである
基本スキルと並ぶもう一つの柱──部署ごとの専門スキル
ここまで紹介してきた4つの基本スキルは、どの部署でも必ず使う“公務員の土台”です。
一方で、行政の仕事は分野ごとに扱うテーマが大きく異なるため、部署ごとに固有の専門スキルも求められます。
道路、福祉、子育て、防災、産業、教育、環境──
行政の分野が広いということは、それぞれの部署に「その分野ならではの知識や技術」が存在するということです。
専門スキルといっても、内容は非常に幅広く、次のようなものが含まれます。
- 部署独自業務のマニュアルの理解
例:福祉の給付制度の手続き、道路占用の許可基準、観光イベントの運営手順など - 関連法規に関する知識
例:道路法、児童福祉法、建築基準法、地方自治法、補助金の要綱 など - 技術職の場合は、自身の専門分野に関する技術的理解
例:土木設計、建築構造、電気設備、情報システム など
これらは、その部署で働いて初めて身につくスキルです。
どれだけ優秀な人でも、異動した瞬間にすべて理解できるわけではありません。
むしろ、部署に配属されてから、日々の業務を通じて少しずつ吸収していくものです。
公務員の仕事は“基本スキル×専門スキル”の二本柱
行政の仕事は、部署ごとに内容が大きく変わりますが、
実際に業務を進めるうえでは、
- どの部署でも使う基本スキル
- その部署でしか学べない専門スキル
この2つがバランスよく組み合わさって仕事が成り立っています。
部署によって多少の違いはありますが、だいたいは『基本スキル:専門スキル=50%:50%』くらいの割合で使われることが多いです。
つまり、異動して分野が変わっても、「これまでの経験が全部リセットされる」わけではありません。
基本スキルがしっかりしていれば、専門スキルは後からいくらでも積み上げられるのです。

どの部署でも半分は基本スキルで戦えるって、すごく心強いな。
【仕事の構造】「業務」と「事業」の違い
公務員の仕事は「業務系(ルーティン型)」 と 「事業系(プロジェクト型)」 という2つの傾向に大まかに分けられます。
■ 業務系(ルーティン型):毎日を支える“守り”の仕事
日常的・反復的で、制度や法令を「運用」するための仕事です。
業務系(ルーティン型)の仕事の例は次のとおりです。
- 住民票・戸籍・税務窓口
- 各種申請受付(保険・福祉・補助金など)
- 住民からの相談対応(生活福祉、法律、子育て、介護など)
- 保育所入所・生活保護の決定などのケースワーク
- 税務調査、課税処理、収納業務
- 行政処分の審査、許認可(飲食店、建築、風営法など)
- 公共施設の維持管理(点検、修繕指示)
- 道路・河川の巡視
- 学校や公園の設備点検
- 文書管理、決裁、会計処理、予算執行
- 議会対応(答弁作成・資料作成)
- 統計作成、報告書作成(国や県への定例報告)
- 防災無線や避難所の定期点検
- 例年実施される検診・講座などの運営業務
■ 事業系(プロジェクト型):未来をつくる“攻め”の仕事
期間が限られ、成果物が明確。新しい制度・施設・サービスを「作る」仕事です。
事業系(プロジェクト型)の仕事の例は次のとおりです。
- 道路・橋梁・学校・庁舎の新設/改修
- 公園整備、下水道整備
- 災害復旧・復興事業
- 新しい補助金制度の立ち上げ
- 法改正対応による制度再設計
- 行政手続きオンライン化
- 人口減少対策、子育て政策の企画
- まちづくり計画、総合計画の策定
- 観光振興や企業誘致の戦略立案
- 大規模イベント(祭り、マラソン大会)
- PRキャンペーン(移住促進、観光PR)
- 国際交流事業
- AI/ICT導入プロジェクト(RPA導入、電子決裁、DX)
- LINE公式アカウント立ち上げ
- 公共施設の指定管理者制度導入
- 企業・大学との共同研究
- 地域団体と連携したまちづくり事業
■ 部署によって「業務:事業」の比率が変わる
公務員の仕事の面白いところは、部署ごとに“業務系(ルーティン型)”と“事業系(プロジェクト型)”の割合がまったく違う点です。
市役所を例にすると、次のようなイメージになります。
- 市民課(窓口中心)
業務 9:事業 1
→ 毎日大量のルーティンを正確にこなす力が重要 - 企画課・政策課
業務 2:事業 8
→ 計画策定・調整・文章作成など、プロジェクト型の仕事が中心 - 産業振興課・観光課
業務 3:事業 7
→ イベント企画や地域連携など、外部との調整が多い - 福祉系部署
業務 6:事業 4
→ 相談対応などの業務と、制度改善などの事業が混在
このように、配属される部署によって求められる“思考の使い方”や“仕事のリズム”は大きく変わります。
また、部署によって使用するスキルの頻度も異なります。
たとえば、基本スキル③として紹介した「計画策定」は事業系の仕事では非常に重要ですが、業務系が中心の部署では使う場面が少ないかもしれません。
それでも、この記事で紹介した4つの基本スキルは、仕事ができる公務員なら必ず使いこなしている重要な力です。
ぜひ、公務員の仕事をイメージする際の参考にしてみてください。

なるほど…同じ公務員でも、配属される部署で
仕事のタイプがこんなに変わるんだ。
この章のまとめ
- 公務員の仕事には「業務系(ルーティン型)」と「事業系(プロジェクト型)」がある
- 業務系(ルーティン型):日常的・反復的で、制度や法令を「運用」するための仕事
- 事業系(プロジェクト型):期間が限られ、成果物が明確。新しい制度・施設・サービスを「作る」仕事
- 部署によって「業務:事業」の比率が大きく異なり、重要なスキルも変わる
まとめ
公務員の仕事は、一見すると専門性が高く複雑に思えますが、その根底にあるのは「調整・契約・計画・文章」という4つの共通スキルです。
これらは、私たちが日常的に経験している引越しやイベントの幹事、受験勉強といった「目的を持って段取りを組み、誰かと協力して進める作業」と何ら変わりありません。
たとえ異動で配属先や扱う法律が変わったとしても、この土台となる基礎力さえあれば、どんな部署でもプロフェッショナルとして力を発揮することができます。
また、日々の運用を支える「業務」と、新しい価値を生み出す「事業」のバランスを理解しておくことで、キャリアに対する漠然とした不安も解消されるはずです。
もしあなたがこれまで何かに主体的に取り組んだ経験があるなら、そこですでに「公務員に必要な力」の種を育てているはずです。
その経験を自信に変えて、公共のために汗を流す「公務員」への第一歩を踏み出しましょう!

公務員の仕事は特別じゃないよ。
日常で積み上げてきた力こそ、現場で一番の武器になるんだ!

